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具体的には、ポルカドットでは、各パラチェーンにリレーチェーンからバリデーターが割り当てられ、このバリデーターがパラチェーンのステート遷移を保証しています。パラチェーン自体は、 パラチェーンの最新のステート遷移、およびステート遷移に関する証拠をバリデーターに伝える役割を持つコレーター(照合者/Collator)のみ、配置する必要があります。
単一のメインチェーンのみを利用した構築には、スケーラビリティの限界があるため、各ユースケースに特化したチェーンを単一ネットワーク内で相互運用させる方が、開発およびイノベーションが促進されるという考えを念頭に置いて、ポルカドットは開発されています。
デフォルトでハードフォークなしでアップグレードができる点(下記1-2-2参照)、セキュリティがプールおよび共有されている点(下記1-2-3参照)、ならびに「サブストレート(Substrate)」と呼ばれるブロックチェーン構築ツールが用意されている点(下記3-1参照)など、他のブロックチェーンプロジェクトとは異なる利点が提供されています。
Web3.0の普及を目指しながら、この相互運用性およびスケーラビリティ向上に取り組むプロジェクトのひとつが、Polkadot(ポルカドット)です。
ポルカドットとは、イーサリアムの共同創設者兼元CTOのGavin Wood博士を中心に、より公平かつユーザー主権的な分散型ウェブ(Web3.0)の構築を目指す団体、Web3 Foundationが主導で開発を行うPoS(Proof-of-Stake)系ブロックチェーンプロジェクトです。
メインチェーンである「リレーチェーン(Relay Chain)」、および「パラチェーン(Parachain)」と呼ばれるシャードチェーンを中心とした独自のネットワーク構造により、これが可能になっています。
同様の構造を持つブロックチェーンプロジェクトに、イーサリアム2.0があります。メインチェーンがシャードチェーン、ひいてはネットワーク全体のセキュリティを管理している点、シャード間でメッセージの送信が可能である点などは、ポルカドットでもイーサリアム2.0でも同じです。
一方で相違点としては、イーサリアム2.0では、全てのシャードチェーンが同質である点、ガバナンスプロセスがオフチェーンで行われるためガバナンス決定事項を実行するにはハードフォークが必要な点、およびポルカドットよりも必要なバリデーター数が多い点などが挙げられます。
これにより、複数トランザクションの並列処理(複数の処理を同時に行うこと)が可能になり、トランザクションを一つ一つ順番に処理していることによる、トランザクション遅延が解消され、スケーラビリティが向上すると見込まれています。
パラチェーン同士に相互運用性があり、互いにコミュニケーションが可能なため、トークンの形で表された価値やその他様々なデータおよび機能を、パラチェーン間で共有できます。
ブリッジ機能(下記1-3-3参照)を活用することにより、ビットコインやイーサリアムなど、外部の分散型ネットワークおよび仮想通貨ネットワークとの互換性を持つことも可能です。
ポルカドットでは、各チェーンの機能がソフトウェアコードによって決定づけられており、開発者が指定した任意のブロック高において、全ノードがアップデートを自動的に実行できるように設計されています。そのため、チェーンに新機能を実装する際やバグ修正を行う際は、ハードフォーク(分岐)無しでアップデートが可能です。
ポルカドットでは、セキュリティがリレーチェーンにプールされ、各パラチェーン間で共有されています(Pooled SecurityまたはShared Securityと呼ばれる)。
通常PoW(Proof-of-Work)およびPoS(Proof-of-Stake)を採用したブロックチェーンでは、その性質上、セキュリティ確保(=コンセンサスが破られないようにすること)に膨大なリソース(資源)が費やされます。
PoWの場合、計算処理を行うためのコンピュータパワーが、PoSの場合ステークする資産が、リソースとして必要になりますが、これらのリソースは有限であるため、異なるブロックチェーン同士がこのリソースを奪い合う状況が生じます。
ポルカドットでは、異なるシステムを持つ複数のパラチェーンが一つのネットワーク内に存在しているため、セキュリティが脆弱なパラチェーンが一つでも存在すると、ネットワーク全体のセキュリティに影響が及びます。
ポルカドットでは、リソースを奪い合うのではなく、ネットワーク全体のセキュリティ維持を担当するバリデーター(検証者/Validator)をリレーチェーンにプールし、各パラチェーンと共有することにより、全てのパラチェーンのセキュリティを保証しています。
ポルカドットでは、DOT保有者によるオンチェーンガバナンスが実装されていることも、イーサリアムを初めとする既存チェーンと異なっている点です。
ポルカドットのガバナンスでは、ネットワーク手数料、パラチェーン追加または削除、ならびにプラットフォームのアップグレードおよび修正などが決定され、DOT保有者は投票プロセスを通じて、DOTをステークすることにより意思表示ができます。
投票時の各票の重みには、単にトークン数だけではなく、トークンのステーク期間も考慮されています。このような仕組みにより、一部の経済力があるDOT保有者だけに影響力が偏ってしまうことが回避され、より公平な投票システムが維持できます。
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