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「2ちゃんねらー」にとって内容はさしたる重要性を持たない。これはより集合的なレベルにおいて同様なことが言える。野次馬感覚やお祭り感覚のような盛り上がりに参加しているという事実が重要なのだ。そこで、そのような空間で「2ちゃんねらー」が協力し合うのは、彼らが互いを内輪として認識しているということになる。しかも「2ちゃんねる」の内輪は、いわゆる内輪プロパーが持つイメージを遥かに超えて巨大だ。その集合意識ないしは帰属意識が、互いに顔も見えないウェブ上での協働を支える信頼財(社会関係資本)として機能していると考えられる。
コミュニティ運営の大前提になるのが、コミュニティがどれだけ盛り上がっていったとしても、数年も経過すれば衰退していくという事実で、その理由は、一度形成されたコミュニティは、その内部における結束を高めれば高めるほど、新たに外部からやって来る新参者からみれば、その結果が逆に障害となってしまうからである。噛み砕いていえば、コミュニティが成熟すると常連が幅を利かすようになり、初心者が発言しづらくなるということに端的に現われる。
このように、「2ちゃんねる」という空間は、ある種不思議な二面性を抱えている。一方で互いの顔も見えない匿名的な都市空間でもあり、また一方では、「2ちゃんねらー」という名の一つのキャラたちが集まった巨大な内輪空間でもある。この二つの性質は相反するようだが、ここでは両立している。ただ内輪を形成するだけでは新参者を排除する方向に向かうが、匿名であるが故に新参者も気楽に参加できるけれど、そこで共有されているリテラシーやカルチャーを体得しなければ盛り上がり的な集合的協働現象が生まれない。
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