mikiki.tokyo.jp/articles/-/13797
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テン年代になったあたりから、アイスエイジの台頭で世界が注目する音楽磁場となった、デンマークはコペンハーゲン。
同地の新世代として話題を集めているのが、20代前半の4人組であるコミュニオンズだ。2014年の結成直後から〈ストーン・ローゼズ×リバティーンズ〉と称された蒼く眩いサウンドが、耳の早いインディー・リスナーを魅了。
10年前ほどでしょうか、タフ・アライアンス、レジェンズ、エンバシーといったバンドがスウェーデンから出てきた。これらのバンドは今のコペンハーゲンのバンドと同じように、音楽は違うけどどこか同じ匂いを持っていた。なぜ同じ空気を持っていたのかというと、どのバンドにも80年代のイギリス・インディーのチープだけど無垢なサウンドのテイストがあったから。
コミュニオンズやデンマークのバンドの魅力もまさにこれなのだ。オアシス、ストロークスといった大物バンドのギミックを恥ずかしげもなく取り入れながらも、彼らのサウンドの基本となっているのは80年代の素人臭いイギリスのインディー・サウンドで、それが彼らの核となっている。この部分がオタク志向な日本人に受け入れられている部分だろう。そして、これが彼らの魅力の秘密なのだ。 デンマークのバンドに影響された英語圏のバンドは出てきていないが、2010年頃にスウェーデンのインディーがやっていることに感化されたドラムスというバンドが現れた。それまで北欧のバンドといえば〈ユーロビジョン・ソング・コンテストね〉とバカにされる、甘ったるくてポップな存在だったのが、当時はアメリカの最先端と言われていたドラムスが〈タフ・アライアンスやレジェンズから影響を受けたよ〉と言っていて僕はショックを受けた。時代は変わっていっているんだなと。
スウェーデンやデンマークのバンドがやっている、忘れられていたイギリスのインディー・サウンドを現代に蘇らせる手法は、アーケイド・ファイアが世界的なビッグ・バンドになっていったやり方と同じなんで、当たり前といえば当たり前なんですが、コミュニオンズを筆頭とするデンマークのバンドは、それ以上の何かを生みだすんじゃないかという気持ちにさせてくれる。コミュニオンズがアイスエイジのようにコアな方向に走るのか、それともアーケイド・ファイアのようにフェスでヘッドライナーを飾るバンドとなっていくのかはまだわかりませんが、僕は応援します。
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