wired.jp/2021/11/11/good-ancestors-shokei-matsumoto-interview/
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ローマンとは、リスボン発のグローバルコミュニティ「House of Beautiful Business」での対談で知り合いました。
ぼくらが過去から受け取っているのは、血のつながりによるDNAだけじゃない。この世界には、ぼくらが生まれる前の時代を生きた、名も知らない人たちが遺したもので溢れています。「ancestor」をすべての過去世代として捉えてもらうために「祖先」と訳しました。
「未来からこんなに奪っていると、自分や、子どもたちに教えるより前に、いまこんなにも与えられていると知るために知恵と技術を生かしていくことはできないだろうか」と問いかけています。
森田さんはまた「未来世代の生存条件を不当に剥奪していることへの罪の意識より、現在自分が受け取っている恵みに対する感謝の思いの方が人を強く突き動かすことがある」とも書かれていて、とても共感しました。
「未来世代から奪うことができる」という考え自体がとても傲慢だと思います。例えば、地球の平均気温が2℃上がったなら、未来世代はその世界の中で、ぼくらが思いもよらなかった仕方で、しなやかに生きていくことだって充分にありえます。それを、いまのぼくらの感覚で「あなたの生まれる世界はディストピアです」と決めつけることはできない。これはすごく重要なポイントだと思うんです。
コモンズには、コモングラウンドとなる共通の言語や体験が必要です。多様性の時代においては、コモングラウンドを見つけるのは難しくなっています。しかし、「死」や「死者」は人類にとって絶対に避けられないもの。希少なコモングラウンドになりうるのではないでしょうか。
忘れてはいけないのは、「未来世代のためによき世界であってほしい」と願うぼくたちもまた、100年前の人にとっての未来世代であり、同じように願われた人でもあることです。
どんな状況にあっても、その時代のパラダイムのなかで、精一杯考えて行動した人たちがいたこと、彼ら/彼女らから受け継いでいるものがあることを忘れてはいけない。過去世代に願われた人としてぼくたちも「Life is good」を生きて、よりよき祖先であることを願うなかで、自分なりの発想で社会の課題に取り組んでいけたらよいと思います。
残された者の視点から見てみても、個人として立っているうちは、まだまだ充分に祖先じゃないというか。複数形でこそ、本当の祖先という感じがします。
いま、世界は気候変動や核の危機など、地球規模の課題を抱えています。しかし、企業は四半期決算に、政治は次期選挙に、わたしたち個々人はスマートフォンの通知に追われています。短期的な成果と瞬間的な反応に無自覚的にも縛られて、短期思考に陥っているのです。
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