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CVCの成功を阻む「壁」とは一体何なのか。理解するためのキーワードは以下の3つだ。 (1)スタートアップは「文化」である (2)CVCは、VC(ベンチャーキャピタル)である (3)戦略シナジーとは、社内改革である
スタートアップを特徴付けるのは、経営スタイルや価値観、その企業の目指す成長や革新性といった「文化的要素」にある
スタートアップは、従来のビジネスモデルや産業構造に挑戦し、新しい市場を創造することを目指す。そのため、リスクを恐れず、急速な成長や変化に対応できるアジリティー(柔軟性・敏しょう性)を持っている。また、誰もやったことのないテーマに向かって多様なバックグラウンドやスキルを持つ人材が集まり、それぞれの強みを生かし合って革新的なアイデアを生み出すダイバーシティー(多様性)も求められる。
両者のシナジーを最大化するためには、大企業側もアジリティーとダイバーシティーのある組織文化を築くことが必要だ。
財務リターン重視、ハイブリッド型は過半数が「2カ月以内」と回答している一方、戦略シナジー重視の場合は2カ月以上かかるという回答が過半となっている。
ダイバーシティーについては、下図のように日本のCVCの組織構成はグローバルと比べてかなり社内人材中心、かつ男性中心の構成なのが現状だ。また、スタートアップ業界(スタートアップ・VCなど)出身者が入っている組織もまだ半数に満たない。構成メンバーの多様化は初期段階と言えるだろう。
スタートアップ業界出身者が所属するCVC組織のほうが、社内からの評価が高くなる
CVCがスタートアップ投資を行う際は、財務リターンが生み出す利回りと、戦略シナジーによる定性的な利回りの合計が成果だと言える。
日本のCVCの現状はまだまだと言える。財務リターンを狙うVCが一般的に意識する重要指標に、MOIC(Multiple on Invested Capital:投下資本倍率)とIRR(Internal Rate of Return:内部収益率)がある。ざっくり言えばMOICはいくら投資して、いくら返ってきたかの比率、IRRはそれに時間的価値を考慮した利回りだ。
活動の好調なCVC組織はCEO(最高経営責任者)に直接リポートしている比率が高い一方で、事業部門やその他の役員の関与を抑え、活動の自由度を確保している。
自社商品の付加価値向上や営業力の拡大、コスト削減への貢献など、短期的にもメリットを得やすいシナジーをより重視する傾向も明らかになっている。
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